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2009年9月18日から開催の中村 亮一展。ドイツ・ベルリンをベースに活動してきた中村 亮一の東京での初の個展の会場レポート。10月10日まで延長。会場:Gallery156

ご来場ありがとうございました。






[中村 亮一]



2009年9月18日から開催の中村 亮一展。
中村 亮一は1982年東京生まれ(27歳/2009年現在)。国際交流基金交換留学にてベルリンに留学。東京造形大学美術学科(絵画選考)を経て、ドイツ・ベルリンをベースに活動してきた。今回東京での初個展会場のレポート。9月30日まで(好評につき10月まで延長の予定)。(会場:Gallery156)

「中村亮一は、2003年からドイツや日本を拠点に活躍するアーティストである。中村亮一は、人間が描く空想上の理想的な社会(ユートピア)に「混乱」を、パラドックスの世界を描き出している。本展覧会ではその一連した作品19点を発表する。」(展覧会ステートメントより)

19点の作品の大半に描かれた、よく似た裸の人物。よく見ると子供の人形であり、関節の継ぎ目が異様にくっきりと描かれていたり、外れた頭部を自ら抱えていたりと、ユーモラスとグロテスク、両方の印象を受ける。




■「Paradox of Evolution」 1600×1200 oil on canvas 2008




■「Paradox of Energy」 1600×1200 oil on canvas 2009



多くの作品を通して描かれてきたモチーフであるこの人形は、作者・中村亮一が偶然海外の蚤の市で購入した量産品の古い人形である。

「1970から80年代生まれの人なら見覚えがあるのでは。(同じ顔の人形を描いたため)海外では『クローン人間を想起させる』との批判を受けたことも。」

と語る。




■「王冠」 1200×910 oil on canvas 2009




■「王冠」 400×510 oil on canvas 2009




■「Doll's Head」 200×200 oil on canvas 2009



「人間が進化したものが人形(「王冠」「DollHead」など)。それがさらに進化するとロボットになる(「Paradox of Sex II」)というイメージ。」

ロボットというよりむしろ、強化スーツを着た人形にも見える。

同じ「理想郷」を意味する牧歌的な楽園・「アルカディア」に対して、「ユートピア」は未来の人口の理想郷である。そこに中村亮一の人形やロボットが無言で歩き回る姿はむしろふさわしく、不思議と嫌悪感は生じない。その違和感に対しては批判性よりも親しみやすさ・おもしろさが先に立ち、タブロー自体の色彩・筆致の美しさとあいまって作品の魅力となっている。




■「Paradox of Sex II」 1600×1200 oil on canvas 2009



10月10日(土)まで延長。(会場:Gallery156)
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■会場風景










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